DAIRY NEWS

病気、HSP、セクシャルマイノリティと生きづらさを抱えたアラフォー男です

今年はTRP行かなくて良いかな

もう済んでしまったが4月19日~21日まで東京レインボープライド(通称TRP)が開催された

私はコロナ以降行っていない

コロナ以前は3度ほど行って、パレードも参加した

参加人数も2019年公表では20万人近くを超え、LGBTQ+の差別解消に関心を持ってもらえるのは良いことだと思う

でも、もう積極的に行かなくて良いかなと思ってしまった

 

理由は体調面のことや、そもそも人混みが嫌いだとコロナ騒ぎで再認識したこと

これでも十分な理由だと思うが、気持ち的な面でも積極的に参加しようと思わなくなってしまった


一つ目は商業的、政治的傾向が強いこと

大分前の話だが、TRPの参加を考えているあまり大きくない団体の方が、「ブース出すの高いんだよね」と言っておられた

確か10万単位
誰でも知っている企業の参加が増えている一方、相応の資本がある大企業以外は参加が難しいと感じた

あとは性格がねじ曲がってるので、参加する企業も「ここ(TRP)に参加しているからわが社は多様性に配慮している」というPRもあるんじゃないかって勘ぐってしまう
※本心で差別解消の気持ちで参加されていたらごめんなさい

SNSなどでも写真が多かったが、「特定」の政治家の参加が多いこと
当然法律の制定には国会の議決が必要で会って、国会議員の方の力は必要不可欠なんだが、これも後ろに「票」が見え隠れしてしまう気がする

特に1週間後は都内は第15区の補選があって、1票でも票を取りたがるはず

私は特定政党を支持していないが、あからさまに政治活動されるとなんだかなぁと思ってしまう

 

 

2つ目はマウントされたくないって気持ちが強いこと

おそらくTRPに参加されるセクシャルマイノリティの方は多いと思う

私は知り合い(だけ)は多いので、この数年連絡は取ってないが多分すれ違ったりすれば「あ~●さん、久しぶり」となる可能性は高い

端的に言えば、誰にも会わなければ良いのだが気づかれて「一人で来ているの?」などと聞かれたくないし、私の被害妄想かもしれないが、TRPに参加する人は、いかに「イケてる」集団で来ていることも重視しているんじゃないかと思う

「ほら見て、私のグループイケメンばっかりでしょ?」
「GOGOの●君と私たち知り合いなのよ」

と言う、これも私の被害妄想でしかないのだが、こういったゲイやマイノリティに気兼ねしないイベントで気を使わなければならないなんて、本末転倒になってしまい
私にとってもう気軽に行けるイベントではなくなってしまった

 

最後に、最初に書いたとおりセクシャルマイノリティを多くの人に理解していただくことは必要で、このイベントは有意義なものであると思う


これは大前提

 

だけど、そろそろ権利の主張ばかりではなくて、マイノリティ側ももう少し具体的なやるべきこと(権利)や、守らなければならない義務を考えなければいけないんじゃないかと思っている

 

例えば、公衆浴場で不適切なHなことをしたり、現状は法律上ア●ルでの性行為が正式に認められてなかったり、男性同士の性行為が前提でなかったりで、風俗やハッテン行為的なものが何となくグレーな気がするが、男女でNGなことは当然男同士でもNGであり、そこはしっかり守ってほしい

また、同性婚も法制化されてない中で時期早々かもしれないが、生物学的に男性同士は生殖行為ができないので、養子縁組の制度を拡充して間接的にでも同性カップルが子育てに参加できるようになるなども必要だと思うし、婚姻が認められた以上、相手方の家族とも正式に家族・親戚になるわけである

そうなると子育て、橋田寿賀子先生の「渡る世間」ではないが嫁・姑問題的なのも勃発しかねない
ようは相手だけとの問題ではなく、社会の1部として家庭なりコミュニティを作ることも考えなければならないのかなって話


また今年のTRPではSMの緊縛の方のことが話題になっていた
子供も来るくらいポピュラーになるイベントにまでなったことは良いが、果たして子供にパンツ1枚で縄で縛られた男性が会場にいたらどういう反応になるのかということは議論が必要かと思う

難しいのは、じゃあ「裸祭り」など地方のお祭りで褌や、地域のしきたりで全裸の場合はそれは良いのか?って気もするし、そもそもセクシャルマイノリティ性的嗜好であって、SMが好きなことなども当然含まれると思っている

そう考えると局部を露出したわけでもなく、鞭でいたぶられたり、ロウソクを垂らされたりではないし、幅い広い意味でSM嗜好を否定することにはなるのかなと思ったりで

セクシャルマイノリティの多様性とは難しいなと感じる


このタイトル「今年はTRP行かなくて良いかな」は少しこだわりを持ってつけさせていただいた
「TRPに行かない理由」など色々考えたが、体調も改善して私の考えも変わればまた行きたくなるかもしれないし、可能性は低いが国などに対して権利を主張するようになる可能性だってあるわけで
何となく今年は行きたいって気持ちがなかったから行かなかった
何か機会があれば行ってみたいなというあまり(自分の気持ちを)縛ることなく考えたいと思ってのタイトルです

 

昔はTRPに行かないとゲイとして廃る!
などと極端に考えていた時期があって、
当然人混みが苦手な人もいると思うので、行く・行かないは自分の気持ちを正直に来年以降のTRPも楽しんでほしいなと思います